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  • ○イヌやネコに最適な室温は何度くらいですか?
  • 2025/12/15
  • イヌやネコに最適な室温は何度くらいですか?

    動物の居場所の温度は、夏は26〜27℃以下、冬はおよそ20〜25℃が目安です。

    ◉重要◉ 

    【推奨温度は、動物の居場所の温度です。冷暖房機器の設定温度ではありません。】

     誤解が多いのですが、動物のための推奨室温はエアコンなど冷暖房機器の設定温度ではありません。

     動物の居場所の実際の温度です。

     近年の冷暖房機器が高性能であるとしても、現実には室内全域の隅々まで機器の設定温度どおりにならない場合があります。

     エアコンの設置場所や窓の位置など部屋の構造や、家具の配置の条件によって動物の居場所が設定温度どおりにならない事例は珍しくないのです。

     暖かい(熱い)空気は上昇し、涼しい(冷たい)空気は下降します。

     このため、同じ室内でも天井近くと床付近の温度は差が見られることが一般的です。

     多くの動物は床に近い場所にいるため、その付近の温度が重要です。

     実際に動物が過ごす場所の温度をチェックすることをお勧めします。

     今回の記事中の「室温」や「温度」は、冷暖房機器の設定温度のことではなく、動物たちの実際の居場所の温度だとご理解ください。

     また、極端な高気温・低気温の日には、冷暖房機器の働きが追いつかないケースもあり、なおさら設定温度どおりにならない可能性を考慮しておきましょう。

     なお、イヌとネコでは至適温度に若干の差がありますが、極端な違いは無いので、両者とも次項の目安で良いでしょう。

    【夏季は室温が28℃を超えると熱中症の危険があります】

     夏季の室温は、熱中症を防止するために28℃を超えないことを心がけましょう。

     条件によっては、27〜28℃でも熱中症が発生する可能性があるようです。

     室温の上限として26〜27℃以下が無難です。

     特に酷暑の時期は、冷房を稼働していても想定外に室温が下がらないケースがあるようなので注意が必要です。

     パグやシーズーなどの短頭種犬は、他犬種よりも熱中症の危険性が高いと考えられるため、室温は特に注意するべきで、25〜26℃以下の方が無難でしょう。

     また、認知機能不全の高齢動物や、肥満傾向の動物も熱中症リスクが高いことが知られていますから、同様に室温管理は重要です。

     ただし、夏季は室温が低ければ低いほど良いというわけではありません。

     目安として、健康に問題が無ければ、一般的には動物の居場所が20℃を下回る必要はないでしょう。

     なお、心臓病などの疾患がある動物は、極端に低い室温も好ましくありません。

    【冬季の室温は20〜25℃が好ましいでしょう】

     冬季に動物たちが心地良く過ごせる室温は20〜25℃程度と考えられます。

     室温が20℃をわずかに下回る程度なら、ほとんどの健康な動物にとっては、体調が急変するようなことは無いでしょう。

     冬季の場合は室温がやや低めでも、暖かく過ごせる毛布やケージなどがあれば、若くて健康な動物には問題無いかもしれません。

     特に当院がある阪急西宮北口駅近辺では、冬季でも積雪や氷結がほとんど無い気候ですから、健康上問題が無い動物では、室内生活であれば低体温を起こす可能性は低いと考えられます。

     ただし、前述のとおり暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下降しますから、動物が過ごす床付近が予想外に冷え込んでいる場合もあり得るので注意するべきです。

     もちろん、心臓病や高齢、その他の疾患のために低気温で症状・状態の悪化が予想される動物は、暖房が必要です。

     特に心臓病などでは急激な温度差が症状の悪化に直結する場合がありますので、ほとんどの時間を暖かい室内で過ごしている動物でも、暖房していない寒い廊下などに移動することで問題が起こる恐れがあります。

     当然、寒い屋外に連れ出す場合は、暖房が効いた暖かい部屋との温度差に注意する必要があります。

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