- 動物にも想像妊娠はあると聞きましたが本当ですか?
- 2025/12/19
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動物にも想像妊娠はあると聞きましたが本当ですか?
動物にも偽妊娠(いわゆる想像妊娠)はあります。「想像妊娠」とは、実際には妊娠していないのに、妊娠兆候のような状態が見られることを言います。
想像妊娠は、医学的には「偽妊娠(Pseudocyesis)」と呼ばれ、心因性妊娠と呼ばれることもあります。
家庭動物でも、主にイヌで偽妊娠は見られます。
不妊手術を受けていないイヌでは、妊娠していないにもかかわらず、乳腺が発達したり出産後の子育てのような行動が見られることがあります。
不妊手術を受けた動物では偽妊娠は起こらないと考えられます。
【一般的なイヌの妊娠・出産】
超大型犬以外の犬種では、生後12か月頃までに最初の「発情期」が見られることが多いでしょう。
「発情期」とは、動物の繁殖周期のことです。
発情期という表現は雌雄共に当てはまる場合もありますが、イヌの場合の発情期と言えばほとんどがメスの繁殖周期を指します。
一般平均的なイヌでは、発情期が始まって約2週間後に排卵があり、この時期に交配して妊娠すると、約2か月の妊娠期間の後に出産します。
つまり、実際に妊娠・出産する場合は、発情期開始からおよそ2か月半後には子イヌに授乳を始めていることになります。
【イヌの偽妊娠】
上記の出産時期に合わせて乳腺が発達するのですが、偽妊娠では実際に妊娠していなくても、妊娠・出産する場合と同様のタイミングで乳腺の発達が見られることがあります。
偽妊娠でも、乳汁(ミルク・母乳)が分泌されることがあります。
また、出産後の子育てのような巣ごもり行動や、お気に入りのオモチャなどを子犬に見立て、抱え込んで授乳するかのような行動が見られる例も知られてます。
そのようなイヌでは、飼い主さんがそのオモチャを取り上げようとすると、子イヌを防衛するためのような威嚇行動・攻撃行動を示す場合があります。
授乳・子育て行動を含め、偽妊娠状態は数週間以内に終わる場合がほとんどですが、卵巣からのホルモン分泌異常や、子宮の異常なども考慮する必要がありますので、検査を受けることをお勧めします。
特に偽妊娠状態が長期間継続する場合は、必ず動物病院で受診しましょう。




