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  • 「マイクロチップ」で居場所はわかる?
  • 2025/02/21
  •  マイクロチップを装着した動物は居場所がわかる?

     GPS機能等はありませんから、リアルタイムの動物の所在確認はできません。

     現在の動物用マイクロチップにGPS機能はありません。
     したがって、GPS機能によるリアルタイムの動物の所在確認を期待されているとしたら、それはできません。
     冷静に考えれば当然なのですが、電源が存在しない体内埋め込み型マイクロチップは、GPS人工衛星との交信や、インターネット通信はできません。
     例えば、クレジットカードにもICチップは組み込まれていますが、カードを紛失しても、誰かがそのカードをクレジット端末で使わない限り、所在がわからないのと同様です。
     なお、スマートフォンでマイクロチップの読み取りができるような誤情報もあるようですが、現時点ではこれもできません。
     マイクロチップと飼い主さんが直接通信できるわけではないことをご理解ください。

     マイクロチップの機能については、誤解されているケースが多いようです。
     マイクロチップシステムの流れは以下のとおりです。

    ①マイクロチップを装着した動物が迷子になる
    ②その動物が保護される
    ③マイクロチップリーダー(マイクロチップの読み取り機)がある施設で情報を読み取り
    ④情報をマイクロチップのデータベースに照会
    ⑤データベース上の飼い主登録情報が判明すれば、連絡
    ⑥連絡を受けた飼い主さんが、動物が保護・収容された施設等に引き取りに行く

     つまり、マイクロチップリーダーが無ければ、情報は読み取れませんし、データベースに照会もできないことになります。
     さらにさかのぼれば、動物を保護した人がマイクロチップリーダーを持つ施設に連れていかなければ、マイクロチップの活用は始まらないのです。

     保護された動物が飼い主さんの手元に戻るまでには、様々な人たちの協力が必要ということであり、マイクロチップを装着していれば飼い主さんは自宅で待っているだけで自動的に動物が帰ってくる、ということではありません。

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