- ウサギは水を飲むと死ぬ?
- 2025/03/13
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ウサギは水を飲むと死ぬ?
死にません。迷信です。
飲水は必要です。
「水を飲むと死ぬ」「水を飲むと下痢を起こして危険」というのは迷信です。
死亡や下痢の原因は別にあると考えるべきです。
条件によりますが、ウサギの水分要求量は、同じ体重のイヌと同等量、もしくは多いかもしれません。
水分を多く含む新鮮な野菜や草を主体に食べているウサギよりも、ドライフード(ペレットフード)や乾草が主食のウサギの方が、飲水量は多いでしょう。【『迷信』をマジメに解釈してみよう!】
現在、ウサギの給水はボトル型容器、もしくは固定された容器で与える場合が多いと思います。
30〜40年前、もしくはそれよりさらに前のことですが、専用のボトル型給水容器などが一般的ではなかった時代は、通常のお皿・お椀でウサギに水を与えていました。
ウサギの習性として、左右の後肢が同時に跳ねるいわゆる「ウサギ飛び」の要領で移動しますから、当時は水や餌が入ったお椀を蹴ってしまい、よくひっくり返していたようです。
床が水浸しになった状態を放置すると菌が繁殖しやすく、濡れた餌は腐敗しやすくなります。
菌の増殖や餌の腐敗が原因で、当時はウサギが下痢を起こしたり、最悪の場合死亡したケースがあり、これが『ウサギに水を与えると体調不良になる』、さらには『ウサギは水を飲むと死ぬ』と飛躍した迷信になり、言い伝えられたと推測できます。
生き物は水分を摂取する必要があり、それを否定する迷信はいかにも不合理であると思われますが、その一方で、インターネット情報時代の現在でもこのような昔の迷信が残っているのは意外です。情報ツールが発展しても、迷信や根拠不明の誤情報を信じてしまう人間の心理は昔と変わっていないのかもしれません。